今回は平山ガンマンさんのFacebookに投稿されていた記事をご紹介致します。
命から涙が落ちた日
12月も後半になり木枯らし吹くある寒い冬の日
センターでのこと。
一匹の犬(ビーグル 男の子)がトラックで運ばれ
センターに連れて来られました。
その犬は、センターに到着するやいなや作業員にクビを
片手で掴まれ〔キャン!〕と悲鳴をあげさせられ、収容室に放り込まれました。
その時、放った わんちゃんの悲鳴は、飼い主に裏切られ
尚、この先幾ばくもない自分の命への、まさに 魂の叫びだったのです。
冬枯れた寒い公園に〔お前は いらん!〕と、遊具に紐で
繋いで置き去りにした飼い主さん・・。
彼は、凍てつく寒さの中三日間
何も 食べず、何も飲まず
あなただけを信じ、あなただけを待っていたのです。
その挙句、恐々とした作業員に連れて行かれ無機質な収容室に無造作に放り込まれた時
彼は絞り出したような声で叫び、そして大粒の涙を零しました。
(写真 一枚目)
その涙は、棄てられた悲しみと
重篤な病気の苦しい体を抱え、途方に暮れた涙でした。
街では、飼い犬たちが
煌びやかなクリスマスイルミネーションの中を
スキップしながら飼い主と、楽しそうに散歩をしていました。
どんなに、悲しんでも
どんなに望んでも ビー君に煌びやかなクリスマスの
光が灯ることは なく、命の灯りさえも消滅の時を迎え
彼は 冷たい壁をおぼろに見あげながら、冷たい床を抱きしめながら 息を引き取りました・・。
クリスマスで賑わう明るい世間の傍らで
ある一匹の犬は、誰にも知られることなく クリスマスソングを
讃美歌にしながら 虹の橋へ消えて行きました。
彼の涙を、誰が拭えますか?
彼の命を、誰が弔えますか?
私は、彼の涙と死を見た時
保健所の拘留室の部屋を清掃するような、生半可な活動では
拭うことは出来ないと 心で叫び、そして 今に 至ります。
私は、この時思い知ったのです。
他の者の哀しみや境遇を 救えるのは
まず自分自身が 泣き、そして何もかもを捨てて動く以外に
他にはないことを。
彼らの涙の 為に・・。
ganman



MISSION STATEMENT
To lead the way toward a compassionate and caring community for all animals.
OUR VISION
Companion animals reside in loving homes. Communities respectfully coexist with wildlife.